【読書マラソン 206日目】第三の書 スートラ39/上昇する生命を支配することによって、水面、茨の道、ぬかるみの上を自由に歩くことができ、昇天の能力が得られる『魂の光』

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『魂の光』第三の書 スートラ39(p.327-330)

上昇する生命(ウダーナ)を支配することによって、水面、茨の道、ぬかるみの上を自由に歩くことができ、昇天の能力が得られる。

ウダーナ気【上向きの生命の気】を支配することによって、水、沼沢、イバラなどの上に浮揚することができる。そして意のままに肉体を離れることができる。『インテグラル・ヨーガ』

全身に神経フォースが行き渡っており、それをヒンズー教ではプラーナと呼んでいる。それは脳を経由してマインドによって統御されている。それは、感覚器官を活動へと促し、人間の外向的な生活を生み出す生命力である。

その分配媒介は神経系であり、神経叢と呼ばれるいくつかの大きな分配センターつまり蓮華を通して行われる。伝統的な医学で知られている神経節は、より生命に満ちた神経叢の反映つまり影である。

人体のプラーナ全体が活力体つまりエーテル体を構成していると考えても、大きく誤ることはない。このエーテル体は完全にエネルギーの流れで形成されており、濃密な肉体の背後にある生き生きとした質料でできた基礎である。

p.327

プラーナが意識の媒体として働く五つの界層。

  1. アートマ(霊的)界
  2. ブッディ(直観)界
  3. メンタル界
  4. 情緒(アストラル、カーマ)界
  5. 物質界

人体におけるプラーナの五つの分化。

  1. プラーナ…鼻から心臓へと広がり、口と発声、心臓と肺に関係。
  2. サマーナ…ハートから太陽叢へと広がる。食べ物、飲食による肉体の滋養。腹部に関する。
  3. アパーナ…太陽叢から足の裏までを統御。排泄器官、生殖器官に特に関係。
  4. ウパーナ…花と頭頂の間に見られる。脳、鼻、目に特に関係。生命の空気の調整。
  5. ヴィヤーナ…全身に分配されるプラーナ・エネルギーの総和に当てられた用語。

三つの自由

  1. 水からの解放(アストラル性質)
  2. 茨の道からの解放(物質界での生活)
  3. ぬかるみからの解放(カーマ・マナス)

この三つの自由を獲得し、人がもはや水、ぬかるみ、物質界での生活に支配されなくなったとき、「昇天の能力」を得て、意のままに天に昇ることができる。

p.330

「水面、いばらの道、ぬかるみの上」といった言葉も、そのままの物質的な意味ではなく、秘教的に解釈するとここまで深い内容となるんですねー。

ではまた明日。




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