『魂の光』第三の書 スートラ54(p.362-364)
偉大なる解放者であるこの直観知識は偏在にして全知であり、永遠なる今の中に過去と現在と未来を包み込む。
あらゆる対象のあらゆる状態を同時的に理解するその識別知が、解放をもたらすところの直観知である。『インテグラル・ヨーガ』
このスートラの中で、表面的にしか読まない人でもその意味が理解できないのは「永遠なる今」という言葉だけであろう。
しかし、魂意識が発達するまではこれを理解することは不可能である。
時間とは意識状態の連続であり、現在は瞬時に過去の中に飲み込まれ、未来の経験へと溶け込んでいくと言っても、一般の熱誠家にはほとんど意味がない。
視覚がヴィジョンに没入し、これからの人生で起こると予期されることすべてが認識される達成の瞬間があり、それが永遠に持続すると言っても、そしてまた、出来事や認識が連続して起こるものではない意識状態について述べても、それは神秘を深めるだけである。
しかし、それは事実であり、これからも事実であろう。
目標に達したとき、熱誠家は自らの不死性の真の意味と、解放の真の性質を知る。
そのとき、時間と空間という言葉は彼にとって意味のない言葉になる。唯一の真のリアリティーは偉大なる中心的な生命フォースであり、変わりゆく束の間の一時的な形態の中心にあって不変不動である。
p.362-363
「不死性の真の意味」
「解放の真の性質」
「偉大なる中心的な生命フォース」
アリス・ベイリー読書マラソン221日目!
明日で「第三の書」読了予定です。