『魂の光』第一の書 スートラ28(p.73-)
この言葉を発声することで、そしてその意味を深く熟考することで、道が見出される。
意味を熟慮しつつ、それ〔オーム〕を反復誦唱するがよい。『インテグラル・ヨーガ』
「言葉の発声」という表現もまた文字通りに解釈してはならない。秘教的な「発声」は波動の法則の学習に基づくものであり、意識の鞘つまり覆いの低位の波動を徐々に調整して、意識的な内在者の音色つまり音と一致させていくことである。正確に言えば、言葉は魂つまりエゴがそれ自身の界層で発声し、その波動が魂が宿る媒体である様々な体に結果的に影響を与えるのである。
p.73
秘教科学を学ぶ人々は、概説された過程のテクニックを認識する必要がある。言葉を発声する場合、次のような要素がある。
- 魂。魂が音を送り出す、つまり吹き込む。
- スートラートマつまり糸。それに沿って音は振動し、伝達される。
- メンタル的、情緒的、エーテル的な意識の覆い。これらは波動つまり息に反応して振動し、その結果として刺激を受ける。
- 脳。その音を認識し、息と一致して振動するよう脳を訓練することができる。
- 瞑想中の人間によるそれに続く行為。彼は音を聞き(この音は時として「いまだ小さき声」もしくは「沈黙の声」と呼ばれる)、それをありのまま認識し、深く熟考することで自らの魂の活動の結果を同化吸収する。
p.74-75
『インテグラル・ヨーガ』では、「はじめのうちは意味について考えなくてもいいから言葉(AUM)を繰り返すことを習慣にせよ」といった記述がありました。
そして、言葉を誦えることが習慣になってから、その意味について考えればいいと。
まずは習慣にしてから、その意味について考える。
これはいろんなことに通じる教えだと思いました。理解を先送りにしながら、淡々と行動だけは積み重ねていくことでいつかレベルアップする日がくるのかもしれない。
秘教の本を読むことも、意味が理解できなくておとりあえずページをめくる。活字を目に入れる。声に出す。
このスートラの意図しているものとは違うかもしれませんが、読書マラソン90日目に活力をもらった感じです。アーウムッッ!!!