今日の読マラは、スートラ9。空想は実在しないという教え。
『魂の光』第一の書 スートラ9(p.36-38)
空想は、実在しないイメージに基づくものである。
【基盤となる】実体がなく、単にことばだけを聞いて生ずる心象は、ことばによる錯覚である。
このスートラの意味は、人間自身が思い浮かべたものである限り、そのようなイメージは実在しないということである。それらは人間自身のメンタル・オーラの中で構築され、人間自身の意志や欲求にとってエネルギーを吹き込まれたものである。そのため、注目が他の場所に向けられたときには消え去ることになる。
p.36
「エネルギーは思考に従う」は、ラージャ・ヨガの基本公理。
このような空想したイメージは主に三つの範疇に分けられる。
- 人間が自分自身で作り上げた想念形態
- 人種、国家、グループ、組織が作り上げた想念形態
- 一人の人間が肉体を最初にまとって以来作り上げた想念形態
今回のスートラは、わかりやすいと思いました。
自分で作り上げた想念などによって、ありもしないものにエネルギーを注ぎ、グラマーを増大させてしまう。
日常生活でも、「これは本当に起きていることか?」と冷静に思考しながら、物事をありのままに見ていけたら良いですね。
ではまた明日。