あのエジソンも、大宇宙のパワーを確信していた。

シェアする

実はこの記事、一年前「ブログ始める未遂」があってなんだかんだ更新する時間がとれずに下書きのままお蔵入りにさせていた投稿。

古い記事なんで削除しようかと思ったけど一応中身を確認してみたらそこそこのボリュームもあり(約2800字)、もったいないので写真など若干修正してアップしマッスル。

エジソンと神智学

“智”のフロンティア

神尾学先生の著書『“智”のフロンティア』を読んでいたら、エジソンについて興味深い記述があった。

実はエジソンはブラヴァツキー夫人とも直接面会し、感銘を受けてすぐさま神智学協会にも入会しました。

なんと、あの発明王エジソンも、近代神智学の創始者である「ブラヴァツキー夫人(ヘレナ・P・ブラヴァツキー)」に会っていたという。

引用されていた本は『快人エジソン -奇才は21世紀に蘇る-』。怪人じゃなくて、人。ほほう、ブラヴァツキー夫人との出会いか、これは読んでみなきゃ…。

…ん?快人エジソン?この本、読んだことある。もしかしたらとっくにブックオフかもしれないが確実に読んだことある。

本棚を調べたら、あった。

快人エジソン

Amazonの購入履歴を見ると、10年前の2008年に購入したらしい。

快人エジソン

どうやら絶版なようで、現在は中古本しか販売がないようだ。

正直内容はあまり覚えていなかったが、ページをパラパラめくると記憶が蘇ってきた。ドッグイヤー(しおり代わりの角の折れ)があるので読んだことは間違いないようだ。そういえば最近、角折ることしなくなった。

一般的に努力の人で知られている発明王エジソンだが、この本で「トーマス…あなたってば、こんな人だったのね!」とイメージが覆ったのはよく覚えている。

そんな中で、印象に残ったエピソードをいくつか紹介。

良いものを、いかに世に出すか

例えば、エジソンといえば朝から晩まで研究室にこもって実験と失敗を繰り返しているイメージだが、実際は発明したものをいかに宣伝し世に出すか、多くの人に関心を持ってもらうかについて考えていたという。今でいうと「マーケティング」を実践していた。

食べたものから最大限のエネルギーを吸収

食事法も独特で、自らを性能の良い車にたとえ、余計なガソリンを食わない燃費のいい体を目指した。トーストや野菜、ラム肉や魚のフライなども食べていたようだが、毎回食事量は少なめでゆっくり食べていたという。

そして、体調を崩した時は必ず食事を抜いていた。理由は、壊れた機械にガソリンを注いでも無駄になるということだ。つまり、ファスティング(断食)をして自然治癒力を引き出していたのだ。

また、キャンプ中(フォードとよく遊んでいた)は朝からがっつり卵やハム、好物のパイなどを食べていたという。運動量に合わせて、自然に食事量を調整していたのかもしれない。

「ネタ帳」を持ち歩く芸人魂

エジソンがメモ魔なのは有名な話だ。新しい発明のアイデアが思いついたら、食事中だろうが会話の最中だろうがすぐにメモした。(デート中に絶対やったらいけないやつ)。その量、大学ノートで3,500冊!

ジョークを飛ばすのも大好きで、なんと新聞や雑誌で読んだおもしろネタなども「ネタ帳」に几帳面に書きためていたそうだ。

くよくよしない!ユーモアで無邪気な性格

心の中に、思い悩む余地を残さないことに努めていた。体だけではなく、感情のコントロールが重要と考えていたのだ。

常に負けず嫌いで、ビリヤードやすごろくのようなゲームをやっていても、最終的に勝つまで続けたという。トーマス、ちょっとめんどくさい。

あらゆる宗教に精通していた

読書家のエジソンは、あらゆる宗教の本を読破していた。しかし、キリスト教、仏教、ヒンズー教など、すべての教えの中には共通の真実が込められているという思いから、特定の宗教に帰依することはなかった。

自分を通じた「何か」が、新しい発明をさせてくれていると信じていたのだ。

「天才とは1%のひらめきと、99%の努力である。」あの名言の真意

あの誰もが知っている名言「天才とは1%のひらめきと、99%の努力である。」これは誤訳というか、エジソンの本心とは違う解釈がされているそうだ。

「これまでの発明の中でもっとも素晴らしいひらめきの結果は何か?」という記者からの問いに対してエジソンはこう答えている。

「それは赤ん坊の頭脳の中に天才を見いだしたことだ。生まれたての頭脳ほどリトル・ピープルにとって住みやすい場所はない。つまり、年が若いほど、自分の脳に宿っているリトル・ピープルの声に素直に耳を傾けることができるのである。

大人になってからでは至難の業になるが、それでも何とか1パーセントのひらめきと99パーセントの努力があれば不可能ではない

この言葉を、当時の記者たちは「へぇ!やっぱりひらめきなんかより努力が肝心なんやな!」とカンチガイした。それに対し、エジソンはのちにこう語っている。

「たとえ1パーセントでも、ハイヤー・パワーの知性の存在を確認できれば、努力も実を結ぶ。それがなければ、いくら努力をしても無駄なこと。

この発想の原点であるリトル・ピープルの声、すなわち、1パーセントのひらめきが最も重要なのだが、皆このことがわからないようだ」

ここで出てくるリトル・ピープルとは、エジソンにアイデアを与えてくれた「地球外生命」のことである。

エジソンの仮説は、人間の記憶は電子と同じような構造でできている、というものである。しかも、この電子構造物は、時空を超えて移動する性格のものである。また、他の宇宙からの知性を地球上にもたらす役割をも果たしている。そして、人間の肉体や魂に性格や知能を植え込む作業を繰り返している。

それ以外には「自分の発想や発明の、真の理由が全く見当たらない」とまで言い切っている。エジソンは、これらの地球外生命に「リトル・ピープル・イン・マイ・ブレイン(私の脳に住む小人)」とあだ名を付けている。

ブラヴァツキー夫人との出会い

晩年、エジソンは死後の世界の究明に取り組むようになった。「人間の魂もエネルギーの一部である」と信じたエジソンは、当時超能力者として有名だったブラヴァツキー夫人と会うことになる。

ブラヴァツキー夫人は、開口一番「すべての生命体は核エネルギーとして理解できる」と言い、その言葉にエジソンは驚嘆した。その後エジソンは神智学協会にも入会し、意見交換を重ねているうちにこう言ったという。

自分は千を超える発明をし、世界の発明王などと言われているが、実際は、自分が発明したものではなく、宇宙という大きな存在からメッセージを受け取り、自分なりの記録をとったにすぎない。

つまり、自分自身が自然界からのメッセージの受信機であった。

人間は小宇宙と言われるように、大宇宙の一部である。「見えないエネルギー」はエジソンのような天才だけの特権ではなく、あらゆる存在は大いなる力によって今この瞬間も生かされているのである。

引用・参考文献

  • 浜田和幸『快人エジソンー奇才は21世紀に蘇る』日本経済新聞社(1996)
  • 神尾学『“智”のフロンティア』ライフ137(2001)

快人エジソン―奇才は21世紀に甦る(amazon)




赤坂サガスのfacebookページ

いつもシェア&いいね!有難うございます。

シェアする

トップへ戻る