ルドルフ・シュタイナー(自由を哲学した万能人)【ドット絵×イニシエート#5 】

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ドット絵×イニシエートNo.5は、ルドルフ・シュタイナーRudolf Steiner,  1861-1925)。「シュタイナー教育」で、日本でもよく知られている人物です。

ルドルフ・シュタイナー

ルドルフ・シュタイナー

シュタイナーは、バルカン半島のクラリェヴェク(現・クロアチア領)という村に生まれました。

2〜8歳までは、自然の美しさと共に鉄道や工場もある、オーストリアのポットシャッハという近代的な街で過ごします。

スピリチュアル体験

幼い頃からスピリチュアルな体験をしますが、「目に見えない世界」について話せる人は周りにおらず、話したとしてもバカにされるだけだったので、自分が見ている世界については一人胸に秘めて孤独に生きていました。

幾何学への興味

小学校の先生の家で、たまたま幾何学の本を発見し、それに夢中になったといいます。

目に見えない世界に関して孤独を感じていたシュタイナー少年は、現実ではなく思考上の存在である三角形や四角形を扱う幾何学こそは、見えない世界の存在を確証してくれるものと感じたのであった。

『未来を開く教育者たち』今井重孝(著)第2章・シュタイナー教育とシュタイナーの思想

幾何学といえば、秘教でも三角形は重要な意味を持っていますね。

カントからゲーテへ

15歳のときには授業の合間に、カントの『純粋理性批判』に夢中になったり、哲学のほかドイツ文学にも興味を持ちました。

ウィーン工科大学入学後は、ゲーテ学者・シュレーアーの講義を受けたことによってゲーテに魅了されます。その後シュレーアーの推薦で、ゲーテ全集の自然科学論集の編集を任されることになります。

家庭教師を通して目覚める

両親より、障害児と思われていた子供の家庭教師を任されます。

シュタイナーは、工夫に工夫を重ねて、少年を小学校の勉強についていけるように教育しました。

さらに、医学部に合格させ、医者にまで育て上げます。この体験を通してシュタイナーは、人間における霊的・心的・肉体的なものとの関連に開眼したといいます。

神智学協会と人智学協会

1902年、シュタイナーは神智学協会に加入し、講演も大好評を博しますが、1913年には神格化されるクリシュナムルティをめぐって神智学協会との対立が起き、新たに「人智学協会」を設立します。

1919年にはシュタイナー学校が創設。1925年に亡くなるまで、教育・医学・芸術・経済・法律・宗教・農業など幅広い分野で講演を行いました。

シュタイナー教育のエッセンスについて、昨年(2018年)神尾先生のアクエリアス・オープニングイベント内での、今井重孝先生の講演についてのレポートがあります。ご覧ください。

今井重孝先生の「シュタイナーの教育・社会論をホリスティックな観点から見てみよう」を受けて

光線構造と進化の段階

ルドルフ・シュタイナー

ルドルフ・シュタイナー
(1861-1925)

進化段階
2.2 2 4 1 6 3

出典:『マイトレーヤの使命〈第1巻〉』光線構造と進化の段階

シュタイナーの進化段階は、2.2。

光線構造は、魂に「愛と知恵」の第2光線。ここはクリシュナムルティと同じ光線です。

一方、パーソナリティ(P︎)には第4光線。芸術家や音楽家に多い光線で、「いかにもシュタイナー」という印象を受けました。

また、神智学協会を離れ人智学協会を立ち上げるあたりは、メンタル体にある第1光線が関係している気がしますが、どうなんでしょうね。

【追記】シュタイナーとクリシュナムルティの光線構造の比較

(2019/07/04)Facebookより、神尾学先生のコメントです。

クリシュナムルティ=2-2-4-6-7、シュタイナー=2-4-1-6-3。かなり近いですね。確かに、メンタル体の1が一番大きな違いを生んでいる感じで(一方、クリシュナムルティは2が2つで、愛の人という感じ)、妥協を許さないエネルギッシュな活動を支える精神性を表してますね。

参考文献

“シュタイナー”『自由の哲学』入門


“シュタイナー” 『自由の哲学』入門
今井重孝(著)/イザラ書房 (2012/8/2)

未来を開く教育者たち


未来を開く教育者たち―シュタイナー・クリシュナムルティ・モンテッソーリ…
神尾学(編著)、岩間宏・今井重孝・金田卓也(著)/コスモス・ライブラリー(2005/10/1)

人間理解の基礎としての神智学


人間理解の基礎としての神智学(amazon)
神尾学(著)/コスモスライブラリー (2006/3/1)

シュタイナーの本

僕がシュタイナーの本を初めて手にしたのは2010年。あるセラピストが『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』の一節を引用していたのがきっかけで興味を持ちました。


いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか (ちくま学芸文庫)

この頃はまだアリス・ベイリーのアの字もブラヴァツキーのブの字も知らず、「神智学=シュタイナー」と思っていました。

ドット絵こぼれ話

最初眉毛を太く描きすぎてしまい、カルロス・ゴーンとミスタービーンを何度か往復しましたのち、なんとかシュタイナーに着地できました。

垂れた前髪と、赤いスカーフ的なものがこだわったポイントです。(自己満足)

写真は1900年(40歳頃)のシュタイナー。イケメン。




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