「ドット絵×イニシエート」7作目は、アリス・ベイリー(Alice Ann Bailey, 1880- 1949)!
1919年から30年間で24冊の秘教本を執筆した著者であり、秘教学校アーケイン・スクールの創立者です。
アリス・ベイリー
1880年6月16日、アリスはイギリスのマンチェスターに生まれました。
両親は、アリスが9歳になる前に結核でこの世を去っています。両親をなくしたアリスは祖母や叔母に育てられ、厳格な家庭教師によって朝から晩まで教育を受けていました。
裕福な家庭でなに不自由なく育ちますが、常に悲しさと孤独を抱えながら生き、自殺も何度か試みています。
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アリスが15歳のとき、部屋で読書をしていると見知らぬ男性が入ってきました。頭にターバンを巻いた男性は「君にはやるべき仕事があるが、そのためには気性を直さないといけない。」と伝え、去っていきます。
その後も7年ごとにその男性の注目を感じましたが、彼の名が「クートフーミ大師」であると知るのは、それから20年以上後のことでした。
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「人々のために、書いて欲しい本がある」
1919年、丘の上で突如聴こえた声。その声の主は「ジュワル・クール大師(DK大師)」でした。
すぐには快諾しなかったアリスも、何度か断ったのちに最初の著書である『イニシエーション』を書き取るためにペンを持つことになります。
それから約30年間、アリスは亡くなる直前までジュワル・クール大師からのメッセージを筆記し続け、生涯24冊(原著)の本を執筆しました。
人生を秘教に捧げたアリスは、最後まで病身と戦い続け、69歳でその生涯を閉じます。
詳しくは、アリス・ベイリーの生涯(ざっくりわかった気がする3部作)をご覧ください!
光線構造と進化の段階

アリス・ベイリー
(1880- 1949)
進化段階 | 魂 | P | M | A | 肉 |
3.2 | 2 | 1 | 1 | 2 | 3 |
出典:『マイトレーヤの使命〈第1巻〉』光線構造と進化の段階
アリス・ベイリーの進化段階は3.2。3段階目のイニシエートです。
光線構造は、魂とアストラル体が「愛と知恵」の第2光線、P(パーソナリティ)とメンタル体が「意志と力」の第1光線。
第1光線と第2光線がふたつずつ入ってますね。
これだけの本を書き続けるのには、第2光線の愛と知恵をベースに、目的に対して突き進む第1光線の美徳が発揮されていたんじゃないかと想像します。
おそらく若い頃のアリスは、15歳のときに部屋に入ってきたターバンの男性(クートフーミ大師)に気性を指摘されたように、第1光線の欠陥(わがまま、傲慢、強情)が目立っていたのかもしれませんね。
生涯の最後の2年間、彼女はまさしく鉄の意志をもって苦難に立ち向かった。彼女の第1光線のパーソナリティが彼女の魂に応えるよう最後の力を奮い起こしたのである。
土方三羊『アリス・ベイリー入門』
アリス・ベイリーの著書
アリス・ベイリーの著作は以下のリンクで紹介しています。
電子書籍(Kindle)で今すぐ読める!英語版アリス・ベイリーの本
参考文献
アリス・ベイリー入門―エソテリシズムとは何か (Amazon)中古のみ。
土方三羊(著)/アルテ・新装版 (2006/2/1)
未完の自叙伝 (Amazon)
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ドット絵こぼれ話
ブラヴァツキーから始まって、やっとアリス・ベイリーにたどり着きました。
最初から「7番目はアリス・ベイリー」と決めていたのですが、早くドット絵を描きたくて3番目に持ってこようかちょっと迷いました。終わってみると、この順番でよかったと思います。
アリスはどの写真見ても、ちょっと微笑んでいるんですよね。優しそうな眼差しと口元を表現するのに、日にちを置いて何度か修正しました。64ピクセルで表現するのはなかなか難しいですね。
さて、(1)ブラヴァツキー夫人(2)アニー・ベサント(3)リードビーター(4)クリシュナムルティ(5)シュタイナー(6)オルコット大佐…、そして今回の(7)アリス・ベイリーと、7回続けてきた「ドット絵×イニシエート」は、「神智学・秘教編」として、ひとまずこれで完結となります。
次回いつになるか未定ですが、「哲学者編」「東洋の哲人編」など、そのうち続編もチャレンジしてみたいです。
最後までご覧いただき有難うございました。
m(_肉_)m