『魂の光』第二の書 スートラ48(p.221-222)
これを達成したとき、もはや相反する対をなすものは限定にはならなくなる。
以後その者は、二元性によって乱されることがない。『インテグラル・ヨーガ』
相反する対をなすものとは欲求体に関するものであるが、先のスートラではマインドと肉体についてだけ述べられていたことは意義深い。
このスートラでは、欲求を通して表現される情緒性質は、いかなる引きつけるフォースの影響も受けなくなると述べられている。
つまり、アストラル体は静まり、自己主張することはなくなり、イリュージョンの世界のどのような誘惑にも反応しなくなるのである。
p.221
人間のアストラル体とアストラル光に関する偉大な神秘があるが、その神秘の性質についてはまだ、進歩したイニシエートしか知らない。
アストラル光はそれを生み出す二つの要素によって客観性を帯び、人間のアストラル体は二つのタイプのエネルギーに反応する。
それらのエネルギーには元来それ自体の特性や形態はなく、その顕現を「上にあるものと下にあるもの」に依存しているようである。
例えば、人間の欲求性質はイリュージョンの大きな世界つまり感覚のマーヤの誘惑に反応するか、メンタル体を用いて魂の声に反応するかのどちらかである。
物質界とメンタル界からの波動がアストラル体に影響を与え、その人の性質と進化段階に応じて、高位の呼びかけに反応するか、低位の呼びかけに反応するかが決まるのである。
p.221
人間のアストラル体は二つのタイプのエネルギーに反応する。
- 【メンタル界】…高位の呼びかけ。メンタル体を用いて、魂の声に反応。
- 【物質界】…低位の呼びかけ。感覚のマーヤの誘惑に反応。
低位のアストラル体を鎮めること。
感情に流されずに、自分の頭で考えて生きること。
魂の声に耳を澄ますこと。