『魂の光』第三の書 スートラ52(p.358-359)
瞬間とその継続的な連続性について一点集中した瞑想を行うときに識別力を活用することで直観知識が発達する。
連続する瞬間の一刹那にサンヤマを施すことによって、識別知が現われる。『インテグラル・ヨーガ』
周期の法則を完全に理解することによって人は高位のイニシエーションを受けると言われてきた。この周期性の法則は自然界のあらゆる過程の基礎にあり、それを研究することで、人は客観的な結果の世界から主観的な原因の世界へと導かれる。
また、時間それ自体は単に意識状態の連続であり、それは原子や人間、神にも当てはまると言われてきた。
西洋のメンタル科学の様々な体系やクリスチャン・サイエンス、そして多くの東洋哲学の根底にあるのはこの真実である。
このスートラは、物質とマインドの関係、質料とそれに生気を吹き込む魂の関係についての鍵を与えるものであり、あるヒンズー教の注釈者の言葉を考察すると、理解できるであろう。
彼は言う──
質料を極限まで微細化したものが原子であるように、時間の区分を極限まで微細化したものが瞬間である。
もしくは、原子が空間内で占めている位置を離れて次の地点に達する時間を瞬間と呼ぶことができる。瞬間が継続すれば、その輝きは止まることがない。
p.358-359
時間は単に意識状態の連続。
【原子】…質料を極限まで微細化したもの。
【瞬間】…時間の区分を極限まで微細化したもの。
いまここ。
未来にも過去にも心を置かず、連続する「今この瞬間」を生きる。