赤坂サガスFacebookで毎日続けてきた『トランス・ヒマラヤ密教入門』の投稿も先週の土曜日に目標の7日×7週が終わり、「1週間分のまとめ」も今回で最後の更新となります。
最終回のテーマは、「肉体、進化の梯子での達成段階、金銭、真理、プラーナ、語る言葉、想念形態」の7本です。それでは、いってみましょう。
毎日『トランス・ヒマラヤ密教入門』1週間分まとめ
2019年3/17(日)〜3/23(土)
2019/03/17
【肉体】
The Physical Body知恵をもって行為し、十分な睡眠と(人によって異なる)適切な食事をとり、最大の能力を発揮して働くことを──もし可能ならば──可能にする環境を作ることをすべての弟子たちに求めること以上に、私はこれ(肉体の状態)についてさらに詳しく述べることはできない。
これらの助言を破ることによってもたらされる不利益は、奉仕するパワーの欠乏と肉体による束縛の増大として現われるであろう。肉体が不十分な状態にあるとき、自分には処理できないフォースの流入という負債を負わされることになる。
アリス・A・ベイリー
『トランス・ヒマラヤ密教入門 第1巻 ─ 人間の本質』p.142
出典『ホワイト・マジック』
十分な睡眠と、適切な食事をとって、最大限の能力を発揮して働くこと。シンプルです。
魂の乗り物としての肉体を、正しくメンテナンスして進みましょう。
2019/03/18
【進化の梯子での達成段階】
Stages Reached Evolutionary Ladder彼女(アリス・ベイリー)は、私の完全な同意を得て、地位や肩書きについての不健全な好奇心にしっかりと対抗してきた。
これは多くの秘教グループを冒した病原菌であり、その結果として、競争、嫉妬、批判、主張が大多数の秘教グループの特徴になり、彼らの多くの出版物を台無しにし、一般の人々がその教えを純粋で素朴な形で受け取るのを妨げている。
地位や肩書き、身分や位置は重要ではない。重要なのは教えそのものである──その真理とその直観的訴えかけである。このことを常に覚えておかなければならない。
アリス・A・ベイリー
『トランス・ヒマラヤ密教入門 第3巻 ─ 意識の進化』p.45
出典『新時代の弟子道』
地位や肩書き、置かれているポジションなどに惑わされてはいけない。
「重要なのは教えそのもの」
「重要なのは教えそのもの」
「重要なのは教えそのもの」
重要なので3回言いました。
2019/03/19
【金銭】
Money「金銭に対する愛着があらゆる悪の根源である」。この言葉は私たちを人類の根本的な弱点──欲望という特質──に立ち戻らせる。金銭はこの結果であり、象徴である。……
欲望は、必要と感じるもの、物と所有への欲望、物質的安楽への、物の獲得と蓄積への欲望、金銭だけが与えることのできる権力と覇権への欲望、これらを満足させることを要求する。
この欲望が人間の思考を統御し支配している。それは私たちの現代文明の基調である。それはまた、人間の生命、冒険心、品位をゆっくりと締め殺すタコである。それは人類の首に巻かれた挽臼である。
しかしながら、金銭への愛着に支配されておらず、より高い価値観の観点から当然のように考えることのできる人々が大勢存在する。彼らは未来の希望であるが、霊的に終焉を迎えなければならない制度に個人として閉じ込められている。
彼らは金銭を愛していないが、金銭を必要とし、金銭を持たなければならない。企業社会の触手が彼らを取り囲んでおり、彼らもまた、生きるためには働いて金銭を稼がなければならないのである。人類を助けるために彼らがしようとしている仕事は、必要な資金がなければできないのである。
アリス・A・ベイリー
『トランス・ヒマラヤ密教入門 第4巻 ─ 真理の実践』p.82
出典『人類の問題』
人類への奉仕のためにも資金は必要である。金銭への個人的な欲望や執着を捨てながら、生きるためにお金を稼がなければいけないのです。
2019/03/20
【真理】
Truthあなた自身で知ったこと、あなた自身で意識的に経験したことだけが重要であり、それがあなたにとって真理である。
……他の人々が語ったことは──たとえそれが私であったとしても──、それをあなた自身の意識内で拒否するか経験するまでは、すでに知っている真理を高め強めるか、イリュージョンや責任を作り出すかする以外には、大した役に立ちはしない。私が言いたいことが分かりますか。
アリス・A・ベイリー
『トランス・ヒマラヤ密教入門 第2巻 ─ 生命としての地球』p.153
出典『新時代の弟子道』
論語読みの論語知らず。
秘教読みの秘教知らず。
自分自身で意識的に経験したことじゃなければ血肉とはならない。実行を伴わなければ頭でっかちになるだけ。知識が増えれば増えるほど、注意しなければいけませんね。
ちなみに引用文のなかにある「私であったとしても」の「私」とはもちろん、アリス・ベイリーではなくDK大師のことですね!
2019/03/21
【プラーナ】
Pranaプラーナは、私たちが宇宙界層と呼ぶ七重の領域すべての界層の生命エッセンスと定義してもよいであろう。それは領域を限定された惑星ロゴスの生命であり、七つの界層(実際には、宇宙物質界の七つの亜界)すべてとそれらの界層内と界層上に見られるすべてのものを動かし、活気づけ、お互いに関係づけている。
……私たちが五感を通して見て、触れて、接触できるものだけを有形と呼ぶのは、まったく間違いである。物質界、アストラル界、低位マインドのレベルに見られるものすべてを、形態の世界に属するものと見なすべきである。
アリス・A・ベイリー
『トランス・ヒマラヤ密教入門 第1巻 ─ 人間の本質』p.126
出典『テレパシーとエーテル体』
プラーナは、すべての界層の生命エッセンス。
五感を通して感じたものだけが「かたちあるもの」と考えるのはまったくの間違い。
2019/03/22
【語る言葉】
Speech小さき人々であれ偉大な人々であれ、実際的な発達に役立つ最大の手段の一つは「言葉」である。言葉に気をつけ、舌という媒体を通して愛のエネルギーを伝えるために愛他的な意図だけをもって語る人々は、イニシエーションの準備で行うべき最初の段階を急速に習得している人々である。
言葉は、存在するものの中で最も秘教的な顕現である。それは創造の手段であり、フォースの媒介である。秘教的に理解するならば、言葉を控えたときにフォースは保存され、言葉を適切に選んで語ったときに太陽系の愛のフォース──維持し、強め、刺激するフォース──が分配される。
アリス・A・ベイリー
『トランス・ヒマラヤ密教入門 第4巻 ─ 真理の実践』p.155
出典『イニシエーション』
言葉は言霊。はじめに言葉ありき。慎重に、愛ある美しい言葉を使っていきたいですわね。
2019/03/23
【想念形態】
Thought-Formsまた、想念形態は毒する要因として作用することがあり、生命のあらゆる飛躍を害することがある。
……激しい嫌悪、気力をそぐ心配、嫉妬、絶え間ない気苦労、特定の人物や人への思慕、これらは人生全体を台無しにし、奉仕を無益なものにする刺激物や毒として強く作用する場合がある。
人生全体が、心配、憎悪、欲求を表現することで惨めなものになり、活力が奪われる。他の人々とのあらゆる関係も同様に無益になり、明確に有害なものにさえなる。
なぜなら、心配する疑い深い熱誠家は、一つの考えに支配された毒のある内的態度によって家庭や友人グループを傷つけるからである。
自らの魂との関係や霊的なアイディアの世界との接触も行き詰まることになる。というのも、彼は先に進むことができず、メンタル体内にある毒素に引き止められるからである。
しつこく苦しめるうんざりとさせる想念によって、彼のヴィジョンは歪められ、性質は蝕まれ、すべての関係が妨げられる。この想念は、彼自身が具体化したものであり、それには彼を毒するほど強い生命力がある。
アリス・A・ベイリー
『トランス・ヒマラヤ密教入門 第4巻 ─ 真理の実践』p.140
出典『ホワイト・マジック』
あらゆる想念はエネルギー。心配や嫉妬心などのネガティブな想念を抱き続けていることで、人生が「想念の毒」でおかされ、自分や周囲にも作用するわけです。
一人ひとりが感情を浄化し、曇りのない正しい想念をもつことで、人生は好転し、世界が変化していくでしょう。思考は現実化するのです。
最後の投稿はいくつか候補があって迷った結果、最終的に「想念形態」のページから選びました。
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以上、7日×7週間、最後までお読みいただきありがとうございました。
毎日投稿することで、積ん読気味だった4冊の『トランス・ヒマラヤ密教入門』にも強制的に目を通す習慣ができて、以前よりもアリス・ベイリーの著作の全体像がクリアに見えてきた気がします。
といっても、ぼんやりと覆われていた霧が晴れる度に「でけぇ!」と畏怖し、改めて山脈の大きさを確認した段階ですが、とても有意義な日課でした。
『トランス・ヒマラヤ密教入門』は、以下Amazonのサイトでも購入できます。(在庫切れの本も増刷されるそうです。)
トランス・ヒマラヤ密教入門〈第1巻〉人間の本質Ponder on This
トランス・ヒマラヤ密教入門〈第2巻〉生命としての地球
トランス・ヒマラヤ密教入門〈第3巻〉意識の進化
トランス・ヒマラヤ密教入門〈第4巻〉真理の実践
思いつきで始めたFacebookへの投稿も、1週間単位でブログにまとめることで定期的に復習することができました。たまに自分でも読み返してみます。それではまた。
幸福を表現することを目指しなさい。
喜びをもって自分の仕事をし、奉仕しなさい。あまり激しくならず、照らされた道を愉快に進みなさい。あなた方への私の祈りはこのようなものである。
アリス・A・ベイリー
『トランス・ヒマラヤ密教入門 第4巻 ─ 真理の実践』
出典『新時代の弟子道 I 』