人間が変わる方法は三つしかない。
一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える。この三つの要素でしか人間は変らない。もっとも無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。
大前研一(著)『時間とムダの科学』プレジデント社(2005)
※中古本しかないようです。
人間が変わる三つの方法。10年以上前、大前研一氏の本のなかに見つけ、当時大きなインパクトを受けた言葉です。
人間が変わる方法は三つだけ。
- 時間配分を変える
- 住む場所を変える
- 付き合う人を変える
そして、もっとも無意味なのが「決意を新たにする」こと。
み、身も蓋もない!?
本当に、人間が変わるために「決意を新たにすること」は意味がないことなんでしょうか。これを「すべてはエネルギー」の原則のもと、秘教フィルターを通して考察してみます。
「決意を新たにする」のは無意味なのか
人が変わる三つの方法は、時間配分・住む場所・付き合う人を「変える」こと。この三つはどれも、意志だけではなく実際の行動レベルの話です。つまり、物質界・エーテル体レベルの変化。
一方、「決意を新たにする」というのは想念形態をつくる、メンタル体レベルのエネルギーです。想念形態をつくっただけで具体的な行動に落とし込まなければ、感情的・物質的な現状の重たいエネルギーに負けて、「決意」はどこかに流されてしまいます。
現状を変える「小さな行動」
たとえば、旅をすると心が癒されるのは、ふだんと異なったエネルギーの中でリセットされるからでしょう。旅先で新しい発見や気づきが得られやすいのも、そんなエネルギーの作用です。
それでもまた、旅から戻って「いつもの家」「いつもの友人」と過ごすうちにあっさりと現状に引き戻されてしまいます。そしてこれが本来の自分なのだと「錯覚」してしまいます。それだけ現状のエネルギーは強力なんです。
だからこそ、メンタル体によって想念形態を丁寧につくりあげたあとは、エーテル体や肉体を動かす具体的行動によって、物質的に現状を固めていかないといけない。
その具体策が、先の「時間配分・住む場所・付き合う人を変える」ということ。強制的に、意志の力に頼ることなく習慣を変えてしまうことです。
よく目標は紙に書いて毎日眺めるといいとか言いますよね。あれも三日で霧散してしまうような個人的な想念形態を可視化することによって、具体的行動に変えやすくするための一つの手段でしょう。
直感型で、目標なんて立てなくても淡々と然るべき行動をとれる人は、そんなプロセスも必要ないかもしれません。しかし多くの人にとって決意を新たにする(想念形態をつくる)ことは、何か達成したいゴールがある場合は「急がば回れ」で、重要な作業と言えるのではないでしょうか。
なぜ、人は変われないのか
年末年始、多くの不用品を整理された方も多いと思います。
断捨離やミニマリストなどの本を読むと、モノを捨てると心が軽くなると書かれています。これは秘教的(エネルギー的)に見たとき、ある意味当然のことかもしれません。
人間も動物も植物もモノも「すべてがエネルギー」が原則です。
モノをひとつ手放すたび、空間が変わります。付き合う人でも、エネルギーが変わります。夜中にやっていた活動を早起きして早朝に行うだけでもエネルギーの流れが変わります。
今、周りを見渡して「すべてがエネルギー」という前提であらゆるものを観察してください。
机、コップ、ボールペン、本、窓、家族、他人、いま手に持っているスマホ。
たくさんのモノに囲まれ、なんとなく付き合っている友人に囲まれ、混沌としたエネルギーのなかで、決意を新たにし行動に変えていくことは至難の業でしょう。
どこから変えていくか
- 時間配分を変える
- 住む場所を変える
- 付き合う人を変える
そうは言っても、どこから手をつければいいかわからな〜い。ですよね。
1の時間配分は「早寝早起」や、「ネットやテレビの時間を減らす」などすぐできそうなことが思いつきますが、2の住む場所を変えるのは大ごとのように感じます。
ただ、いきなり引っ越しはできなくても、不要なモノを処分し、とにかくモノを減らし、整理整頓し、住んでいる場所の環境を変えるだけでも充分効果はあるはずです。
3の付き合う人については、「愚痴が多い人と距離をおく」「気が乗らない飲み会に行かない」などのほか、今の時代はSNSの「つながり」も含まれるのではないでしょうか。
『時間とムダの科学』が出版された2005年にはまだSNSはなかった時代ですが(mixiはあった?)、現在は時間配分を気をつけないとSNSのグラマー(幻惑)に飲みこまれてしまいます。
そんなとき、この三つのポイントをおさえながら、「新たにした決意(想念形態)」から行動まで確実にバトンをつなぐことで、人間は変わることできると信じています。
最後までお読みいただきありがとうございます。