「2本の糸」死と睡眠のちがい

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アリス・ベイリーを読む

ちょっとつついてみたり、声をかけたくらいでは起きない深い眠りにつくことを「死んだように眠る」と言いますね。

僕たちはなぜ、毎朝目覚めて身体を動かすことができるのでしょうか。

秘教の教えによる死と睡眠の違いについて、『アリス・ベイリーを読む』の「死と睡眠」の項目から引用。

象徴的に言って、肉体は二本の糸によって魂とつながっている。

生命の糸意識の糸である。

生命の糸は、時としてサンスクリット語を使ってスートラートマと呼ばれるが、それは心臓につながっており、私たちに生命力を与えている。

もう一つの意識の糸はアンターカラナと呼ばれ、脳とつながっており、私たちに知覚力を与えている。

この二本の糸が肉体につながっているとき、私たちは生きており、脳を含めて肉体の諸器官が正常であれば、周囲の状況を認識することができる。

p.58

魂とつながっている「2本の糸」

生命の糸:サンスクリット語でスートラートマと呼ばれ、肉体に生命力を与えている。

意識の糸:サンスクリット語でアンターカラナ(アンタカラナ)。知覚力を与えている。

(続き)

そして、老齢や病気などによって肉体が衰え、魂がこれ以上その肉体を使用することが有益ではないと判断したときに、これらの糸が魂によって引き上げられる。

そのとき、私たちは死を迎えることになるのであるが、これと幾分似た状況を私たちは毎日経験しているのである。それが睡眠である。

睡眠中には意識の糸が引き上げられ、これが起こったときに私たちの肉体は無意識になり、人間の意識はどこか別の領域へと移される。

これはまさに、死の瞬間に私たちの意識に起こることである。

なるほどー。眠りにつくたび「意識の糸」が引き上げられることによって、毎晩擬似的な「死」を体験しているわけですね。

死と睡眠の違いは、死ぬときは生命と意識の両方の糸が引き上げられるけど、睡眠中は生命の糸は心臓につながったままになっているということです。

だからこそ、その糸を頼りに毎朝肉体へ戻ってくることができる…!

最後に、『トランス・ヒマラヤ密教入門』から。

スートラートマとアンターカラナを、つまり生命の糸と意識の糸を区別するように自ら訓練すべきである。

一方の糸は不死性の基盤であり、他方は「意識の」連続性の基盤である。

『トランス・ヒマラヤ密教入門(第1巻)』p.156 出典:『新しい時代の教育』

生命の糸はあなた〜♪ 意識の糸はた〜まし〜♪

参考・引用

アリス・ベイリーを読む―エソテリシズムの死生観 (amazon)
土方三羊(著)/アルテ (2007/8/1)

トランス・ヒマラヤ密教入門〈第1巻〉人間の本質Ponder on This(amazon)
アリス・A・ベイリー(著)、アート・ユリアーンス(編)、土方三羊(訳)/アルテ (2002/3/1)




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